御書

きさき(皇妃)になりても・なにかせん天に生れても・ようしなし、竜女があとをつぎ魔訶波舎波提(まかはじゃはだい)比丘尼のれちにつらなるべし、あらうれし・あらうれし、 (富木尼御前御返事 976ページ)たとえ妃になっても何になろう。天上界に生まれて…

前前の用心といひ又けなげといひ法華経の信心つよき故に難なく存命させ給い目出たし目出たし(四条金吾殿御返事 1192㌻) (通解) ふだんから用心といい、勇気といい、また法華経(ご本尊)への信心が強かったので、無事に命をながらえたることができたので…

しをのひると・みつと月の出づると・いると・夏と秋と冬と春とのさかひには必ず相違することあり凡夫の仏になる又かくのごとし、必ず三障四魔と申す障いできたれば賢者は喜び愚者は退くこれなり (通解) 潮が干る時と満ちる時、月が出るときと入る時、また…

されば、昔は一切の男は父なり・女は母なり・然る間・生生世世に皆恩ある衆生なれば皆仏になれと思ふべきなり(上野殿御消息 1527?) (通解) ですから、昔(過去世)は一切の男が(自分の)父であり、女は母なのです。そういうわけで、生々世々に皆、恩のあ…

すでに仏になるべしと見へ候へば・天魔・外道が病をつけてをどさんと心み候か、命はかぎりある事なり・すこしも・をどろく事なかれ、又鬼神めらめ此の人をなやますは剣をさかさまに・のむか又大火をいだくか、三世十方の仏の大怨敵となるか、あなかしこ・あ…

ひとのをやは悪人なれども子・善人なれば・をやの罪ゆるす事あり、又子悪人なれど、子の罪ゆるさるる事あり、されば故弥四郎殿は設い悪人なりともうめる母・釈迦仏の御宝前にして昼夜なげきとぶらはば争か彼人うかばざるべき、いかに・いわうや彼の人は法華…

生と死と二つの理は生死の夢の理なり妄想なり顛倒なり本覚の寤を以て我が心性を糾せば生ず可き始めも無きが故に死す可き終りも無し既に生死を離れたる心法に非ずや、劫火にも焼けず、水災にも朽ちず剣刀にも切られず弓箭にも射られず芥子の中に入るれども芥…

都て一代八万の聖教・三世十方の諸仏菩薩も我が心の外に有りとは・ゆめゆめ思ふべからず、然れば仏教を習ふといえども心性を観ぜれば全く生死を離るる事なきなり、若し心外に道を求めて万行万善を修せんは譬えば貧窮の人日夜に隣の財を計へたれども半銭の得…

或は少し信ずる様なれども又悪縁に値うて信心うすくなり或は打ち捨て或は信ずる日はあれども捨つる月もあり是は水の漏がごとし (秋元御書 1071?) (通解) 妙法を信仰していても、悪い縁にあうと信心が弱くなったり、または信心を捨ててしまったり、あるい…

命と申すは一身第一の珍宝なり一日なりとも・これを延るなら千万両の金にもすぎたり、法華経の一代の聖教に超過していみじきと申すは寿量品のゆへぞかし(可延定業書 986㌻) (通解) 命というものは、自分にとって一番貴重な宝です。一日でも寿命を延ばす…

かつへて食をねがひ・渇して水をしたうがごとく・恋いて人を見たきがごとく・病にくすりをたのむがごとく、みめかたちよき人・べにしろいものをつくるがごとく・法華経には信心をいたせた給へ、さなくしては後悔あるべし(上野殿御返事 1558?) (通解) 飢…

今日蓮の類い聖霊を訪う時、法華経を読誦し南無妙法蓮華経と唱え奉る時・題目の光無間に至りて即身成仏せしむ、廻向の文此れより事起るなり (御義口伝、712?) (通解) いま日蓮とその門下が、大御本尊に結縁して亡くなった人を法華経を読誦し、南無妙法蓮…

彼のあつわらの愚痴の者ども・いゐはげまして・おどすことなかれ、彼等にはただ一えんにおもい切れ・よからんは不思議わるからんは一定とをもへ(1190㌻) 覚悟をきめよう。 「なんとかなるだろう」「信心しているから大丈夫」という漠然とした期待は甘え。 …

大事には小瑞なし、大悪をこれば大善きたる、 すでに大謗法・国にあり大正法必ずひろまるべし、各々なにをか なげかせ給うべき(大悪大善御書 1300㌻) (通解)大事が起こる前には小さな兆しはない。大悪が起これば必ず大善がくる。 すでに大謗法が国に満ち…

やのはしる事は弓のちから・くものゆくことは りうのちから、をとこのしわざはめのちからなり、いまときどののこれへ御わたり ある事尼ごぜんの御力なり(975㌻) 矢が飛ぶのは弓の力により、雲がゆくのは竜の力により、夫の仕事は 女の力によります。 今、…

このやまひは仏の御はからひか・そのゆへは浄名経・涅槃経には病あるひと仏になるべきよしとかれて候、病によりて道心はをこり候なり(1480㌻) 私の住む地区部長の奥さんが明日から入院。 支部活で、絶対に勝ちますと決意していた。 30日は手術。 支部を…

(18日付・2面・6段目〜7段目) 「蔵の財よりも身の財」「身の財より心の財 第一なり」 「心の財をつませ給うべし」(同1173㌻) この簡潔な御聖訓は、年齢とともに一段と重みを増してくる。 人生の最終章は、いかなる財を積んできたか、その総決算が 問…