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- 作者: 羽生善治
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2005/07/08
- メディア: 新書
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以前、私は、才能は一瞬のきらめきだと思っていた。しかし、今は、十年とか、二十年、三十年を同じ姿勢で、同じ情熱を傾けられることが才能だと思っている。直感でどういう手が浮かぶとか、ある手をぱっと切り捨てることができるとか、確かに個人の能力に差はある。しかし、そういうことより、継続できる情熱を持てる人のほうが、長い目で見る伸びるのだ。
一つのことに打ち込んで続けるには、好きだということが根幹だが、そういう努力をしている人の側にいると、自然にいい影響が受けられるだろう。さらに、ペースを落としてでも続けることだ。無理やり詰め込んだり、「絶対にやらなきゃ」というのではなく、一回、一回の集中力や速度、費やす時間などを落としても、毎日、少しずつ続けることが大切だ。無理をしてやめてしまうくらいなら、「牛歩の歩み」にギアチェンジしたほうがいいと思っている。
「天才とは、1パーセントの閃きと99パーセントの努力である」
というエジソンの言葉はどの世界にも共通する真理をついた言葉である。
私、将棋は全くわからない。
でも、この本、すいすい読めた。
この本に出会えてよかった。
この間、NHKの「プロフェッショナル」という番組で紹介されていた靴職人の
山口千尋さんも「継続は才能である」って言ってた。
ほんと、腐らず歩み続けた人ってかっこいい。
プロフェッショナル 山口千尋さん↓
http://www.nhk.or.jp/professional/backnumber/070904/index.html
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手作りの心
ヤングミセスのトップランナー大会では地域の友と毛糸で食器洗いスポンジを製作します。
その下準備で、婦人部の先輩を招いて編み物の講習を受けた。
編み物の経験は2度。
一度は、高校時代に付き合っていた彼にマフラーを。
二度目は結婚前、夫にマフラーを・・・・
夫へ作ったマフラーは見事に失敗(笑)
出来上がったのはマフラーではなく、象さんの長い鼻。
そして時折、穴があき、なんとも通気性がよさそう(笑)
強烈な仕上がりだった。
今でも編み物は苦手みたい。
先輩の言葉を脳が拒否しているのか頭が真っ白になるの。
まるで異国にいるみたい。え?何語?
なんとか5cmほど(たったの!)編んだ頃、うれしくなってきた。
自分が作った、手作りはぼこぼこでもすごく愛しい。
かわいくてしょうがない。
そして、無性に人にあげたくなる。
手作りの心はなぜ?外に向かう。
世の中はお金があればたいていモノは、たやすく手に入れられる。
便利になった。
でも、便利になればなるほど、心を忘れてしまったんだね。
作り手を想像することすら必要なくなってしまって・・・
洋服だって、食べ物だって作らなくても溢れている。
でも、
100円ショップで買ったものを人にあげようとは思わない。
出来合いのお惣菜を人にあげようとは思わない。
毎日作る食事も、食べてくれる人がいるからこそ。
野菜炒めにしても、毎回全く同じ味にはならない。
手作りは世界で、ただひとつのもの。
だからこそ、愛しい。
組織も思う。
先生の手作りなんだ。
既成品なんかじゃない。
乗っかってる場合じゃないよね。
とても、
そう、とても大事な事、気づけた。
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無責任な“やとわれ根性”や、また、できあがった結果に安住する、保身的な“権威主義”がはびこり始めれば、もはやほろびの坂である。そこでは、全体の発展が目的ではなく、自分の栄達、名利が目的となり、団体を手段にしているからである。それでは、獅子の身中に入り、その肉を食らって生きる虫の存在にほかならない。獅子である学会には断じてこうした悪を許してはならない。戦わなければならない。悪と戦わない人は、自分が悪の病原菌に負けてしまう。信心を毒し、生命の“病”になってしまう。(希望の明日へ 1989・12・28)
キツい。
でもそれは強くなるためには必要なこと。
さあ題目をあげよう。
御書を開こう。
スピーチを読もう。求めよう。
大丈夫!
自分を信じる!
友人とのたわいもない会話が心を温めた。
おいしいスープをごちそうになった。
私は幸せ者だ。
友達はかけがえのない宝だね。