賢人は八風と申して八のかぜにをかされぬを賢人と申すなり、利(うるおい)衰(おとろえ)毀(やぶれ)誉(ほまれ)称(たたえ)譏(そしり)苦(くるしみ)楽(たのしみ)なり、をを心は利あるに・よろこばず・をとろうるになげかず等の事なり、此の八風にをかされぬ人をば必ず天はまもらせ給うなりしかるを・ひりに主をうらみなんどし候へば・いかに申せども天まほり給う事なし四条金吾殿御返事 1151㌻)


(通解)
賢人とは、八風といって八種の風におかされない人をいうのです。八風とは、利・衰・毀・誉・称・譏・苦・楽の八つです。だいたいの意味は、世間的な利益があっても喜ばず、衰えるのを嘆かないなどということです。この八風におかされない人を、諸天善神はかならず守られるのです。しかし、道理にそむいて主君を恨んだりするような人は、どんなに祈っても諸天に守られないのです。


有名な一節。
何度でも拝読したい一節。


鍛えの夏。
芯を強くしていくぞ。
環境や変化にいちいち紛動していては自分も疲れる。周りにも迷惑をかけてしまうよ。