子どもの心が輝くとき〜漆原智良〜



かつて日本には家長制度というものが存在し、主に、子どもの悪い行為を厳しく叱る、批判的しつけの役目を父親が、子どもをいたわりつつ叱る、保護的しつけを母親が果たしていました。
しかし新しい時代の波は「男女共同参画」を生み出し、新鮮な子育て意識が求められるようになってきました。
かつての「父親の命令調の厳しい批判的しつけ」「母親のいたわるしつけ」の子育ては不可能になったのです。
親自身が子育ての意識を、変革しなければならない時代を迎えたのです。

指導的しつけ・・・子どもが人生を歩んでいくうえでの、正しい行為をきちんとしつける。幼い頃から、
         善悪の判断、挨拶などを体で教え込む。
         (長所)理想的しつけ・指導力あり・正義感に燃える
         (短所)押さえつける・頑固になりすぎる・独断的なしつけに陥る。→思春期以後は否定される


同情的しつけ・・・子どもの心の痛みを共有し、親子で考える。子どもの悪い行為に対していたわりつつ叱る。叱る         前に一度心の中で濾過するので時間がかかる。
         (長所)思いやりがある。優しさがある。子が親しみを感じる。
         (短所)過保護、過干渉になりやすい。しつけを誤ると甘やかしの恐れあり。


今日では、両親が「指導的しつけ」「同情的しつけ」を合わせ持ちながら、共同歩調で、子どもを見守っていかなければなりません。


「七時だ、起きなさい」          ←→「七時だよ。どうして起きられないの」
「今日も買い食いしたのか?やめなさい」←→「どうして買ってしまったの?うちのおやつではだめ?」


勉強になります。
漆原さんのセミナーにまだ子どもがいない頃参加したことがある。
とても印象深くて、ためになった。
「借金してでも、子どもには、自然に触れ合う経験を積ませてください」というお話が、
ど田舎で育った私には、共感を覚えている。


子育ての情報や知識は溢れすぎるけれど、現実にどう生かすか。
振り回されない自分も必要だし、柔軟性も必要だ。
子育てって、簡単なようで奥が深すぎる。