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著者はカトリック教育を受けている方。NGOで海外で活躍されている。
主義は性悪説よりなのかしら?
びっくりするタイトルでつい手にとってしまった。
読んでいくとたまに胸がむかむかしてきた。
これは私の偽善を突いているからなのかもしれないし、このような考え方に生理的にショックを受けているのかもしれない。
でもさ、いかに、自分が浅いか。
善意は、相手のためではなく自分のエゴだったことが随分あったね。
違う角度で自分を見られた一冊。
著者が感銘を受けた詩(宮川優さん・産経新聞 朝の詩より)は
私の胸を鋭く刺す。
凧が空高く飛べるのは
誰かが糸を引っ張っているから
でも凧は
その糸さえなければ
もっと自由に
空を飛べると
思っている
その糸がなければ
地上に
落ちてしまうのも
知らずに
(凧の糸は失敗、苦労、不運、貧乏、家族に対する扶養義務、病気に対する精神的支援、理解されないこと、
誤解されること、などのこと。それらは確かに自由を縛るようには見えるが、その重い糸があるからこそ初めて凧は強風の青空に昂然と舞うのである)