マハトマ・ガンジー南アフリカで人権闘争を展開していたときの有名な話である。悪名高い、「アジア人登録法」と彼は戦った。
悪法の廃止をめざしたガンジーは、まず、州政府の権力者である将軍のもとに行って、こう語った。「私はあなたの政府と戦います。このことを告げにきました」
本当に「勇気」がある。こうでなければ戦いはできない。
将軍はばかにして笑った。
「君は、それを言うために、わざわざ、ここにやってきたのか!ほかに、まだ何か言いたいことはあるのか」
「あります」ガンジーはきっぱりと言った。「私は勝ちます」
なんとすばらしい一言か。彼は結論を決めていた。一念の中では、すでに勝っていた。
驚いた将軍は、たずねた。
「勝つ?どうやって勝つのだ?」
敵の将軍に向かって、ガンジーは、にっこりと笑って答えた。
「あなたに手伝ってもらって勝つつもりです」
この宣言どうりに、ガンジーは将軍を、結果的に“味方”に変えていった。
高潔な「人格」の力で。
勇気の力で。
(2000・1・7 第30回本部幹部会 東京牧口記念会館)


今日から、カウントゼロ。
いよいよここからが戦いのはじまり。
今までは助走。
悔いは残さないよ。