勤行

【ごんぎょう】

ご本尊に向かって読経・唱題することをいいます。
これが生命変革の具体的な実践の一つです。
日寛上人はこの勤行の功徳について、「我等此の本尊を信受し、南無妙法蓮華経と唱え奉れば、
我が身即ち一念三千の本尊、連祖聖人なり」(日寛上人文段集)と述べています。すなわち勤行の実践によって私たち自身の生命に一念三千のご本尊が顕現し、末法の御本仏・日蓮大聖人と同じ智慧
力が顕れるのです。
私たちの生命には、外界の縁のよって内面に潜在していたものが顕在化する働きが具わっています。
例えば音楽を聴いたり、絵画を見たりすることによって、それらに共鳴して、自身の胸中に豊かな世界が広がってきます。これらは外から与えられたものではなく、外界に縁することによって自身の内なるものが顕れてきたのです。同じように、勤行はご本尊という対境と深く縁していく実践であり、自身の胸中の仏性を開き顕す修行なのです。