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(8日付・3面)
『三国志』の英雄・諸葛孔明の兵法にはこうあります。
「いかにも温和な顔つきをしているのに、かげにまわって 人をだます者がいる。
表面ではうやうやしい態度をとっているが、心のなかでは、相手をなめている者もいる。
人前では勇ましい言辞を弄するが、心のなかではびくついている者もいる。
また、一見、一所懸命つとめているように見えるが、不純な動機を隠している者もいる」
人物を鋭く見つめた孔明らしい言葉ですが、これもあえて解釈
はしません。じっくりと思索していただきたい。
これって・・・私のこと???
って思うくらいハッとしました。
確かにそういう一念が現れるときがある。
でもそんな自分の悪に気づけるだけでも
進歩かもしれない。
本当に怖いのは気づかないことだ。
魔は見破れたら魔ではなくなるともいう。
そして天界に住むって。
逆境には強いが功徳には弱いと聞く。
今は自分は天界にはちと遠い状況だから
はっとできたのかな。
結局人を見抜く判断力って、自立した信心と
たくさんの人間関係の経験なのかもしれない。
信心が鍛えられ、境涯があがると、だれも
気がつかないところに目がいく。
ちょっとした行動だったり、しぐさだったり、
言葉の奥にある一念だったり・・・
おかしいな?とかすばらしいな?とか・・・
正しく判断していくには、鍛錬あるのみ、
たくさんの失敗もしなくては。