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- 作者: マッテオ・モッテルリーニ,泉典子
- 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
- 発売日: 2008/04/20
- メディア: 単行本
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「分かっちゃいるけど、やめられない・・・」
近頃、(・・・いやもともと?)とても感情的な(感覚的な)私の理性の部分を刺激してくれた一冊。
ハッとさせられたことが多い一冊。
数多くの選択問題が出て、金銭的選択に感情がどう影響するか
自分も参加しながら検証されていく。
経済の本というより、分りやすい心理学の本。
気づいたことは、私は感情が思い切りすぎて・・・
ラッキーだった。
人生もラッキー。
つまり私たちは、見たいものだけをみているわけだ。いやなものをどうしても見なければなら
ないときには、見方ををいくらか変えてしまう。調査によると、強い先入観をもった人は、是と非の両方を混ぜて一つにしたものを見せられると、そのあとは、もとからあった先入観をいっそう強めるという。それは自分に合わないものを全く無視するからではなく、それらを軽んじ疎んじるためのもっともな理由をやっきになって捜すからなのだ。
実験哲学者の祖フランシス・ベーコンはそのことをよく心得ていて、自分の本性によくよく注意せよと言い、「自分の経験を否認するものより是認するもののほうを喜ぶのは人智の決定的な誤りである」という言葉を残している。
脳における意志決定はいつどのように行われるのか。このことに貴重な示唆を与えるのがベンジャミン・リベットの実験。私たちはふつう、「意識してから行動に移す」と思っているが、実は「意識する」0.35秒前に脳はすでに活動を開始している。「脳活動→意志→行動」の順だというのだ。この結果、「意志」と思われるものが、どのようにつくられるのかが問題として浮上してきたのである。
「理性vs感情」という対立図式でとらえるのではなく、「感情は理性を支える不可欠なパートナー」であり、「知識だけでは正しいことをするには足りない」という本章の主張をかみしめよう。「理性で感情を御す」のではなく、両者をうまくかみ合わせることができるかどうかは、あなた次第である。
よい本は、リンクするね。
広がって、確認して、深める。